アートマン(Atman) は、
ヴェーダの宗教で使われる用語で、意識の最も深い内側にある個の根源を意味する。
真我とも訳される。最も内側 (Inner most)を意味する
サンスクリット語の Atma を語源としており、アートマンは個の中心にあり
認識をするものである。それは、知るものと知られるものの
二元性を越えているので、アートマン自身は認識の対象にはならないといわれる。
釈迦によれば「
我」は存在しないとされるため、仏教においてアートマンの用語は一般的ではないと思われる。無我を知ることが悟りの道に含まれる。しかし、個の中心にある「
無」を知ることが悟りとされることもあり、この場合、「
無」が「アートマン」と同じものだと捉えることもできる。
仏教が最終的にインドから消滅した理由に、「我はない」とした初期の仏教の教えにあるとする説もある。「我の中心にある偉大なアートマンは祝福に満ちて、花びらが舞降りている」という説明を聞くと人はアートマンを求めようとするが、「我は存在しない」という事など人は知りたくもない、というわけである。