広義の「オリエント」は
東洋と訳されることもあるが、オリエントを西アジア・エジプトを指す狭い語としてのみ使うことが日本語圏内においては一般的であるため、
日本語の文脈においてしばしば東アジアを限定して指す傾向のある
東洋とオリエントの概念は厳密には一致しないという意見もある。この日本的な意味でのカタカナ語、オリエントは、
中東という語とほとんど互換可能な地域概念として用いられていると見なせるが、しばしば日本語において
イスラム教・
イスラーム文明のイメージに結びついた中東に対して、イスラム以前の古代オリエント文明のイメージと結びつき、古代を限定して指したり、
ヨーロッパや近現代中東への古代
文明の連続性を強調する文脈で用いられたりと、微妙な使い分けが行われる。例えば、
和からしが英語で
オリエンタル・マスタードと呼ばれる事などからも判る通り、欧米ではオリエントと(日本人の考えるオリエントよりも更に東であるはずの)東アジアに対し明確な区別を付けない事が多い。