ヤン・ファン・エイクと並ぶ初期フランドル派の代表的画家だが、ファン・エイクと違って署名や年記のある作品は知られず、その生涯にも不明な点が多い。現在の
ベルギーにある
トゥルネーで、同地の画家ロベルト・カンピン(ロベール・カンパン)に弟子入りしたロジェ・ド・ラ・パステュール(「牧場のロジェ」)という画家の存在が知られるが、これが後に
ブリュッセルで活躍したロヒール・ファン・デル・ウェイデン(「牧場のロヒール」)と同一人物であるとされている。北方絵画の常として、彼の絵画も徹底した写実表現が基礎になっている。登場人物の身振りや表情に、激しい宗教的感情があらわになっているところが、ウェイデンの作風の特色である。
祭壇画の大作のはか、肖像画にも優れたものがある。