即身成仏を開くためには、日常生活の枠から逸する必要があり一定以上の
修行が必要とされる。時には
比叡山の
千日回峰行のように限りなく
死に近接することもある。これらの修行の面を重視したのが天台・真言など
密教や
山岳信仰の流れを汲む
修験道である。修験道では修験者(
山伏)が
白装束(古来の日本では
死装束でもあった)を纏って修行するなど死を前提とした点での即身成仏と混同されやすい由縁もある。背景には擬死再生の思想があり、山伏の籠もる深山は
山中他界と観念されていたのである。山伏は一種の他界から帰還する(=蘇る)ことによって超人的な力(法力)を獲得すると考えられ、平地民の間では
天狗のイメージのように畏怖の対象ともなっていた。