宋代には唐代までに集成された五経研究(
古注)に対して、批判的な厖大な注釈書(
新注)を生み出した。これは宋・元の二王朝を通じて行われ、明の永楽年間に『
五経大全』として結実した。『五経大全』は
科挙のテキストとしても利用され世上に流行したが、即席的に編纂された書物であったこと、しかも『五経大全』の種本の殆んどが現存すること、また明朝そのものの経学研究が低調であったこと等から、『五経大全』そのものの学術的評価は低い。『五経大全』の注釈書は朱熹とその弟子蔡沈、朱熹の先駆者程頤の私淑の弟子胡安国と、比較的簡潔な注釈を行った陳?が選ばれている。