学術部門における在野は、
学者に対して民間の研究者の事を指す(俗に在野学者とも言う)。学者の人口に対して在野の人口は多く、学者と在野の協力によって発展してきた学問も少なくない(
考古学など)。日本の
民俗学においては、在野と非在野の区別自体が存在しない(したがって「在野の民俗学者」という言い表し方もされることは少ない)。また、学者との違いは、学者が給料をもらって研究しているのに対し、在野は研究のためにお金をはらっている点があげられる。学者の資格がない在野の中にも実力的には学者レベルの者も多く、学者と学者の間にあるような上下関係も在野には存在しない。ちなみに
市役所勤めなどの(公職に就いている)在野も多い。専門家であると言う点では
教授資格を有する学者と同じである為、人によっては特別講師として大学院に招かれ、弁をとる在野も一部で見られる。一方で、学者が学問として体系化しない為に、在野が主に研究してしまう分野もある(
地名学など)。
江戸時代の著名な在野の例として、
心学を説いた
石田梅岩の名があげられる(彼は経歴や実績のない在野であった為、教え始めた頃は本格的な学者から軽視されていた)。