名前のとおり多くの神々を崇拝し、それゆえに同じ宗教の中での信仰形態も多様である。また、特定の一神(主神)が最も高位にあると考え、主神を崇拝の中心とするものを、多神教的一神教と呼ぶことがある。
環境をecologyと認識するのは、19世紀半ばの
ドイツの
ヘッケルの主張にさかのぼる。アンナ・ブラムウエル
[アンナ・ブラムウエル『エコロジー 起源とその展開』河出書房出版、1992年。]はヘッケル以来のエコロジーの歴史を詳述している。それによれば、エコロジーに多神教の一翼をなす
アニミズム的要素を認めている。エコロジーはドイツで生まれた一つの考え方である。ゲルマン民族がキリスト教化される前の自然との付き合い方への郷愁と言った側面もある。
ドイツでは、
18世紀になって英国の影響を受けた啓蒙主義から
カント、
ヘーゲルのドイツ観念論が展開して、ドイツの近代化の思想的根拠となった。しかし、近代化は現在で言うとグローバル化のようなもので、民族的深層意識を満足させないので、ヘーゲル以降ゲルマン的回帰と結びつくような思想運動が生じた。自然と親しむ
ワンダーフォーゲル運動とも精神的な親近性がある。このようなことは、実は世界各地で見られることである。つまり、一神教が多神教の進化形態で優れているといった主張よりも、現代思想にも一神教的な考え方と多神教的な考え方のそれぞれが適合する面が生きており、
新約聖書が「人はパンのみにて生きるにあらず」と喝破したように、人類のもつ一見合理性がないと思われるかもしれないが実は必要な活動にも支持をあたえつづけている。