・:ショパンの夜想曲はおおむね簡単な三部形式で構成されている。21曲いずれも演奏は比較的簡単でショパン作品の入門としても適当である。作曲者本来の創作意志からは外れてしまう洗練優美な作風のものばかりであるが、発表当時既に多くの支持を集め、未だに衰えがない。時に深刻な展開のもの(ハ短調)もあるが、奏者は優雅さを失うことなく作者の身近な感情を表演するように求められる。
・:
ピアノ協奏曲第2番から取ったフレーズがいくつかある。本来は夜想曲として作曲されたものではなく、自身の姉のピアノ練習用に作曲された小品である。感傷的な嬰ハ短調の後に協奏曲2番の終楽章第二主題が登場するが、最初の版ではクロスリズム(右手が3拍子(原曲と同じ)、左手が4拍子)となる(改訂版では右手も4拍子に変えられている)。途中
マズルカのリズム(こちらは歌曲『願い』からの引用)に変わってから第一部が再現する。コーダは音階を基調にした技巧の見せ場で長調(嬰ハ長調)で終止する。