具体的には、
仏教の檀信徒であることの証明を寺院から請ける制度である。寺請制度の確立によって民衆は、いずれかの
寺院を
菩提寺と定め、その
檀家となる事を義務付けられた。寺院では現在の
戸籍に当たる宗門人別帳が作成され、旅行や住居の移動の際にはその証文(
寺請証文)が必要とされた。各戸には
仏壇が置かれ、
法要の際には
僧侶を招くという慣習が定まり、寺院に一定の信徒と収入を保証される形となった。
一方、寺院の側からすれば、檀信徒に対して教導を実施する責務を負わされることとなり、仏教教団が
幕府の統治体制の一翼を担うこととなった。僧侶を通じた民衆管理が法制化され事実上幕府の出先機関の役所と化し、本来の宗教活動がおろそかとなり、また汚職の温床にもなった。