つまり、元来の意味では「時間が無くやむなく(素材を)そのまま放送するしかない」に重点が置かれ、「そのまま放送するのに十分な状態」という意味は薄かった(「素材」とは「撮影・収録が終わった時点で放送に適さないもの」という意味である)が、現在では後者の意味も含有し、この言葉の大きな意味として「収録現場ではあたかも
生放送の様に収録し、その内容を編集せず(ノーカットで)そのまま放送するもの、その収録方法」となってきている。実際の番組としては、前述の報道番組・情報番組のレポートや、
スポーツの実況中継、一部
トーク番組(『
ライオンのごきげんよう』『
徹子の部屋』)、
討論バラエティ番組(『
ビートたけしのTVタックル』『
たかじんのそこまで言って委員会』)等、実際の収録現場で多用される仕組となっている。あたかも生放送のようであるので、
視聴者が生放送と思いこむこともしばしばある(中には生放送番組の時差ネット放送も存在する。)。また、
韓国のテレビドラマでも、その手法を取り入れている傾向が多い。
なお、元来の意味として重きのある“速報”を重視してこの言葉を使う人の中には、収録から時間が経って放送するような(編集時間があるような)ものに対してこの言葉を使わない人もいる。収録からの経過時間については人それぞれであるため一定はしておらず使う人の感覚次第である。
ラジオの場合、テレビと同様に報道番組・情報番組のレポートで素材を無編集でそのまま使う場合も「撮って出し」であるがラジオでは“撮”ることは無いので「録って出し」と表記することも多い一方で、実際の現場では、音声だけのラジオは編集する時間があることが多く、素材をそのまま流して放送に耐えられるものも多いことからあまり使われることの無い言葉である。