しかし現代、新たな音楽の可能性の追求の中で見直され、復権した。
19世紀末(後期
ロマン派の時代)に西洋音楽は
調性の崩壊が起こり混迷していた。こうした中、
ドビュッシーは
20世紀初頭、旋法の手法を導入することにより、新しいひとつのスタイルを示した。このころを
印象派の時代という。また、教会旋法は、ジャズにおいて
ビー・バップ・スタイルの行き詰まりを打開するために、1960年初頭に
マイルス・デイビスは教会旋法からヒントを得て旋法の手法を創り上げた(これは、前述の
クラシックにおいて後期ロマン派の混迷を打開したドビュッシーの行ったことと同じである)。また、
ジョン・コルトレーンは、狭義の調性(長調と短調)に基づく音楽において、
コードのアベイラブル・ノート・スケールとして旋法を利用するという手法を高度に創り上げた。これにより従来の音楽であってもまったく新しい表現が可能となった。このように、教会旋法は、その本来の役割以外の場所でも活躍している。