スコットランド聖書協会、
英国聖書協会および
米国聖書協会がそれぞれ
明治期に創設した日本支社が日本聖書協会の前身である。これらの聖書協会の共同事業として出版された聖書翻訳は
文語訳聖書(通称「明治元訳」、
新約聖書のみ
大正時代に改訳され、これを「大正改訳」と呼ぶ)と呼ばれ、日本聖書協会がその版権を引き継いだ。口語訳聖書は日本聖書協会が初めて自力で行った聖書翻訳事業であり、プロテスタント教会の典礼に使用されてきたが主に福音派諸教会から激しい批判が行われ、口語訳聖書に対抗する聖書として、新改訳聖書が発刊された。その後1978年に新約のみが出版された共同訳聖書は動的等価法や原語に忠実な表記法が非常に不評であったために方針を変更されることになり、そのままの方針での旧約聖書は刊行されなかったが、1987年に刊行された新共同訳聖書は、
エキュメニズムの流れに沿って実現した共同の翻訳委員会が、共同訳の失敗に学んで動的等価法を破棄し、最新の研究成果を取り入れつつ
ミサ・
礼拝に用いるべく文体の格調に留意して訳出したもので、現代
日本でもっともよく利用されている聖書となっている。