前漢の時、民間歌謡を収集する楽府という役所が作られた。以後、ここで集められた作品、あるいはそれ以後の民間歌謡を「
楽府」(がふ)と呼ぶようになった。なお
漢詩は歌謡から独立して朗読する文芸となった。歌と詩の分離は、
後漢末、
建安頃であったと考えられている(
建安文学)。
唐中葉頃から「
詞」と呼ばれる新しい歌謡文芸が生まれた。詞は宋代に盛行し、宋詞の名がある。詞は後には詩と同様、音楽性から独立して朗読されるようになった。
宋代から「
曲」と言われる歌謡文芸が興り、
元代になって隆盛した(
元曲)。曲は
戯曲といわれる劇中で使われるものと歌謡だけの
散曲があり、形式的には小令と套数という二つのものがある。