従来テレビでは子供向け作品の映像化が多かった
江戸川乱歩作品を大人向け作品に絞って映像化し、トップ女優の官能的な演技と
ヌードシーン(主に入浴シーン。主演級の女優のヌードの多くは吹き替えとされる。)を盛り込み、現代風にアレンジした。短編原作ものをはじめ、ほとんど原作の影をとどめていないオリジナル脚本同然の作品も少なくない。物語終半の、変装の名人でもある名探偵・
明智小五郎が変装を解くシーン(別俳優との入れ替えによる)が恒例となっている。ベテラン
井上梅次監督が大部分を手がけ、良い意味の古めかしさを湛えた独自のタッチは今なお人気が高い。また、音楽は全作品とも
鏑木創が担当しているが、有名なテーマ曲は第7作目の「妖精の美女」より使用されている。製作は松竹だが、初期脚本を担当した宮川一郎をあわせ主演・監督が新東宝出身者であり、同社末期のモダニズムとキッチュ感が混合したような独自の雰囲気も引き継がれている。
ちなみに「美女シリーズ」とは別であるが、『土ワイ』ではその後、
1998年と
2000年に
稲垣吾郎を明智役とした「名探偵・明智小五郎シリーズ」を2作品(それぞれ『陰獣』と『三角館の恐怖』が原作)制作し、さらに
2005年には、
松岡昌宏が明智役、
長瀬智也が
金田一耕助役を演じた『明智小五郎VS金田一耕助』を制作している(こちらはドラマオリジナルの作品)。「明智VS金田一」には、「妖しい傷痕の美女」というサブタイトルがつけられていた。