ある物質の液体の周囲で、その物質の
分圧が液体の蒸気圧に等しいとき、その液体は
気液平衡の状態にある。温度を下げると蒸気は液体に凝結する。逆に温度を上げると液体は
沸騰する(蒸気になる)。つまり、どんな圧のもとでも、ある物質の
沸点はその物質の
液体状態での蒸気圧が周囲の気体での分圧に等しいような温度である。
ある物質の固体の周囲で、その物質の分圧が固体の蒸気圧(
昇華圧)に等しいとき、その固体は
固気平衡の状態にある。温度を下げると蒸気は固体に昇華する。逆に温度を上げると固体は蒸気に昇華する。つまり、どんな圧のもとでも、ある物質の
昇華点はその物質の
固体状態での蒸気圧が周囲の気体での分圧に等しいような温度である。
注意したほうがよいのは、液体状態での蒸気圧は普通、同じ物質でも、固体状態での蒸気圧と異なるということだ。液体状態での方が固体状態でよりも
高い蒸気圧となるような温度では、液体は蒸発し、蒸気は昇華して固体になる。つまり、液体は
凝固していくわけだ。液体状態での方が固体状態でよりも
低い蒸気圧となるような温度では、固体は気体に昇華し、気体は液体に凝結する。つまり、固体は
融解していくわけだ。この二種類の蒸気圧が等しいような温度では、液体と固体の間で平衡が成り立つ。この温度を
融点と呼ぶ。