宗教上は、魂の抜け出た遺体を“天へと送り届ける”ための方法として行われており、鳥に食べさせるのはその手段に過ぎない。そのため現行の
鳥葬という訳語よりは
天葬、
空葬などと呼ぶほうが、より本来の意義に近いと考えられる。また、多くの生命を奪うことによって生きてきた人間が、せめて死後の魂が抜け出た肉体を、他の生命のために
布施しようという思想もあるといわれている。
火を神聖視するパールスィーは、死体が火を穢すことになる火葬を行わず、また同様の理由で土葬や水葬も行わない。そのため鳥葬が一般的となった。死体はダクマという祭壇に置かれる。これは、
古代ローマのコロセウムにも似た円筒状の塔のことである。その上に置かれた死体は鳥がついばんで骨となり、骨は陽光によって漂白される。そして最終的には土に還ると云うわけである。その際、すみやかに骨のみになるとよいとされる。
インドの
ムンバイ(ボンベイ)は鳥葬のための施設「
沈黙の塔」がある。